今日、どなたかの出征旗をアンティークショップで見つけました。その旗の側には、小さな軍歌集も。涙が出ました。ただ悲しくて。どなたか分からない、その旗に書かれたお名前と、擦り切れて、角のなくなってしまった、ポケットサイズの歌の本を見て、同胞という使い慣れない言葉を使いたくなりました。自分の所属部隊の歌でしょうか?赤い表紙のツワモノ軍歌集の裏に追加で貼り付けられた歌には、確か、アジアの平和を願うと・・・(違う歌かもしれません。この歌のタイトルは重爆戦隊の歌と書かれています。)。他の歌にも日本の発展を夢見る歌詞があって・・・。色々な意見があるとは思いますが、ページがボロボロになるほど、何回も繰り返し手に取られたであろう歌本を手のひらの上に乗せていると、日本の将来を信じていなければ、戦えなかった方達もいたに違いないと思われてきて、涙を止められませんでした。
厚生省はこういった遺品を無償で譲渡できる事を前提にしているので、正直、アンティークショップでの値段が、私にとっては高価なので買い取る事もできず・・・どうしたものか?と考えあぐねております。戦没者関係の団体に相談すべきなのでしょうか?出来ればご家族の元に帰して差しあげたいのですが・・・。お店の方がおっしゃるには、こういった遺品はマニアの間で人気があるそうで、同じケースの中には、大戦中のドイツ兵の写真も数枚、置かれていました。(どう見ても彼女か家族と撮った写真で、プライベート感満載。)錆びて穴の空いたドイツ軍のヘルメットもあり・・・。こういった品々は、どこかへ流れていってしまう運命なのかもしれません。実際、Yahooオークションには、沢山の出征旗が並んでいます。でも、出来れば、そうなってほしくない。明日から私なりに出来そうな事を探してみたいと思います。
追記: お店の方は、この2つがどの様な経緯でお店に辿り着いたのか、ご存知ないようでした。なので、持ち主が同じかどうかは分かりません。軍歌集は昭和17年に増版されたものでした。同じ物が国際日本文化研究センターに所蔵されているみたいです。
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by greengrassfield
| 2023-02-25 09:19
| 春